髙田郁をはじめ書店員さんなど本に関わる皆さんが選ぶ「一冊」をリレー形式で紹介いたします
- 山間の集落に本屋をつくるということ
- 本と宿こうね 大髙竜亮
300人が暮らす小さな山間の集落に、古民家を改修して古書店カフェを昨年オープンした。離れには一棟貸しの宿もある。場所は高知県土佐郡土佐町というところ。最寄り駅まで車で40分、目ぼしい観光地と言えば大きなダムが1つあるだけという、中山間地域と呼ばれる林業と農業が基幹産業の片田舎だ。 高知の市街地か …続きを読む
- 本が連れてきてくれた場所
- 大垣書店 中澤めぐみ
気付けば、書店で働いて20年以上。人生の半分以上を本に囲まれて過ごしてきました。 生まれ育ちは周りを田んぼに囲まれた田舎で、当時の娯楽といえばテレビ、映画、音楽、ファミコン、本にほとんど限られていました。この幼少期から青春期の時間で今の仕事にも繋がるインドア趣味が完全養成されたのだと思います。 …続きを読む
- 僕たちの未来に乾杯!
- 啓林堂書店 西田大栄
「この一冊」の記念すべき50回目に声かけいただいた時、ちょうどこの本を読み返した直後だった。最初に読んだのは中学生の時・・・。 僕は幼いころから病弱で小学校は休みがち。なかなか友達ができず、いつも一人で本を読んでいた。そんな自分を変えたくて中学受験をして中高一貫校に入学したが、やっぱりなかなか皆 …続きを読む
- 足の裏を感じ、音が聴こえた
- オクショウ 田村恵子
小さな頃から書店の4代目として育った。昔ながらの生業本屋で、店舗の裏に自宅があるタイプの書店だ。自宅の玄関はなく、店内を通り学校へ行き店内を通り帰宅する。休日はシャッターを少し上げて滑り出すように外出し、夜遅くに帰ると周りに気を使いながら重いシャッターをソロリと動かし帰宅。そんな暮らしだったので否が …続きを読む
- 自分は変だと悩んでいた僕が「一人じゃないんだ」と救われた一冊
- ライツ社 高野翔
小学生のころ、ずっと自分のことをどこか変わっていると思っていた。靴ひもは何度やってもうまく結べないし、忘れ物は多いし、周りの多くの子が簡単にできる(ように見えた)ことが自分にはできない。母親は先生との面談の際に「登校後、ランドセルを背負ったまま歩き回っています。学校に着いたらまずランドセルを下ろす …続きを読む
- どんなに仕掛けても売れなかった本
- M(出版社勤務)
「この1冊」の掲載第44回目を4月に更新、奇しくも4が3つという麻雀の役みたいな数字が並んだ。麻雀が大好きな作家を思い出した。 私が紹介する作品は「臆病者」(著者・浜田文人)。 何度か担当書店で仕掛けたが、当時のやり方が上手くなかったためか、あまり売れたという印象はない。いまも埋もれ続けたままだ …続きを読む
- 本があることが当たり前すぎて
- TAKE(元書店員)
“1冊の本と出合うことで、自分の中で何がどう変わったか、どのような影響を受けたかを紹介する”というのが「この1冊」の主旨だそうだ。父親の職業柄、幼いころから常に本が身近にあったのだから、いくらでも書けるだろうと思ったが、これがなかなか難しい。「この1冊」に影響を受けたというよりは、川の流れが徐々に岸 …続きを読む
