髙田郁をはじめ書店員さんなど本に関わる皆さんが選ぶ「一冊」をリレー形式で紹介いたします
- 孤独とむきあう、自分とむきあう
- KŌHEI
『孤立』は寂しいが『孤独』でいることは決して悪いことではない。 「1人で遊ぶこと」や「孤独でいること」が寂しくないか?と言ってくる人がよくいるが、1人の時間を過ごすことの”ありがたみ”や奥深さを知らないことは、人としての浅さを露呈することだと個人的には思っている。が、特にそれに言及するつもりはない。 …続きを読む
- 自分の本当の気持ちに気づいた一冊
- 楽天ブックスネットワーク株式会社 吉岡慎二
特別な話を書いて欲しいと期待されていないことは分かっているのですが、自分でハードルを上げて思い悩んだ末に一度は別テーマで完成したものの、どうしても違和感を覚え、いっそのこと難しい事は考えずただただ本音を書き綴ろう!と決心しました。 私のこの一冊は、北方謙三「武王の門」です! この一行を書くまでに途方 …続きを読む
- 本を届けるという仕事
- 株式会社トーハン 細井泰蔵
今回ご紹介させていただく本『借りの哲学』(太田出版/ナタリー・サルトゥー・ラジュ)はタイトルの通り哲学書です。少しお堅い印象かもしれませんが、自分の出版業界ではたらく人生を大きく意味づけてくれたと思える一冊です。 私が所属している出版販売会社(取次)は、普段は出版社さんと書店さんをお繋ぎすることが仕 …続きを読む
- 同じ本を持ち寄る、ということ。
- 紀伊國屋書店 新宿本店 星真一
気軽に引き受けてはみたけれど「個人のエピソードを交えて一冊の本を紹介する」というお題は思ったよりも手強くて、パソコンのモニターを見つめながらかれこれ半時間ほど思案している。 もともとぼんやりした性質なのかもしれないが、本のあらすじや装丁、どこの本屋でどう買ったかみたいなことはしつこく憶えているくせに …続きを読む
- 読めなくなった大切な1冊
- 紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子
『アルジャーノンに花束を』を初めて読んだのは、中学生の時でした。 ハンディキャップのある男性チャーリーが、知能発達の手術を受け、天才となるお話です。 当時、今まで見たことがないストーリーに驚き、チャーリーがどんどん変化していく様子に目が離せず夢中で読みました。 今もこの時の感動が忘れられず、私にとっ …続きを読む