特別展「髙田郁 『あきない世傳 金と銀』『銀二貫』 の世界」
2024/3/11
期間: 2024年3月1日~4月20日 (日曜・祝日・3月14日は休館)
場所: 大阪府立中之島図書館 3階展示室
共催: 大阪府立中之島図書館/一般財団法人髙田郁文化財団/指定管理者ShoPro・長谷工・TRC共同事業体
協力: Osaka Book One Project 実行委員会
展示エリアは、①『あきない世傳 金と銀』・②『銀二貫』・③『Osaka Book One Project』に分かれています。
①『あきない世傳 金と銀』
中之島図書館所蔵の古典籍を展示するエリアとそれ以外(書籍関連等)のエリアに分かれています。
古典籍展示エリアは、古典籍だけを展示するのではなく、古典籍と著作を紐づける形になっています。展示の流れとしては、主人公幸の成長(津門村での幼少時、大坂天満呉服商五鈴屋への奉公、店主の後添い、ご寮さんしての活躍など江戸進出まで)に沿ったものになっています。
古典籍と著作を紐づけるものの中から、2つ例をあげます。
一つ目は、著作の「津門村での綿の花の記述」と古典籍「綿圃要務」です。
「綿圃要務」には、綿の花や実、綿つみの様子などの絵が載っています。これとは別に、髙田郁が自ら種をまき育て、綿の実を収穫した写真や現物(綿の実)も併せて展示しています。
二つ目は、古典籍「商売往来」と著作の「五鈴屋番頭から丁稚への商売の教え」や「幸が、商売往来の絹布の項目を暗唱するところ」です。
「商売往来」には、証文・注文・算用帳などが絵字引として載っています。また絹布の具体的な名称(金襴、繻子、緞子など)が記されています。
それ以外(書籍関連等)のエリアでは、髙田郁のインタビュー記事、書店展示用パネル(髙田郁直筆イラスト)などを展示しています。
②『銀二貫』
書籍(大活字本、文庫本)、模擬テスト、NHKのドラマガイドブック、宝塚歌劇の観劇パンフレット、とらや特製羊羹「銀二貫」 などを展示しています。
③『Osaka Book One Project』
銀二貫が、Osaka Book One Projectの大阪ほんま本大賞第1回選定本となったつながりからOsaka Book One Projectの取り組み・活動紹介などをしています。
※Osaka Book One Project とは、 大阪の本屋と問屋が「ほんまに読んで欲しい1冊」(大阪ほんま本大賞)を選び、 その本の販売で得られた収益の一部で、大阪の児童養護施設の子供達に本を寄贈するプロジェクト。
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