髙田郁×水野晶子 朗読会&トークショー
2022/12/7
日時: 2022年11月23日 13:30~15:30
場所: 毎日新聞ビルB1F オーバルホール
主催: Osaka Book One Project(※) 実行委員会
協賛: 一般財団法人髙田郁文化財団
参加者: 約400名 (参加無料)
※Osaka Book One Project とは、 大阪の本屋と問屋が「ほんまに読んで欲しい1冊」(大阪ほんま本大賞)を選び、 その本の販売で得られた収益の一部で、大阪の児童養護施設の子供達に本を寄贈するプロジェクト。 2013年から始まり、今年で10回目。
10回目の大阪ほんま本大賞として、髙田郁著の「ふるさと銀河線 軌道春秋」が選定されました。
フリーアナウンサー・朗読家の水野晶子さんが、エッセイ集「晴れときどき涙雨 髙田郁のできるまで」からの3編、「駅の名は夜明け 軌道春秋Ⅱ」のあとがき及び「晴れときどき涙雨」のながいあとがき(一部)を朗読しました。
3編は、阪神・淡路大震災の自らの経験にもとづく「忘れない」、法曹界を目指していた頃、父親とのやり取りを描いた「あかんたれ」、いじめ問題での被害者視点からの「幸せになろう」です。
水野さんは、髙田郁さんとのエピソードを交えながら、クラシックギターの生演奏とともに朗読されました。 静かにやさしく、時には力強く、時には悲哀に満ちた情感豊かな語りは、参加者の心に深く沁みたのではないかと思います。水野さんの朗読は、原作により一層の深みを与え、参加者の共感を呼びました。
髙田郁さんと水野晶子さんによるトークショーは、軽妙なトークで、ユーモアにあふれ、いろいろなエピソード(漫画原作者時代の話、水野さんとの出会いと交流、漫画原作者から時代小説家への転身、銀二貫のようかん作りの苦労話など)を聞くことができました。
会場は、温かく和やかな雰囲気に包まれていました。
参加者には、高田郁さんのチャーミングな一面と共に、著作に対する真摯な姿勢、強い志、読者に寄り添う気持ちを感じられたと思います。
今回の朗読会&トークショーを主催いただきましたOsaka Book One Project 実行委員会の皆様、関係者の皆様には感謝と御礼申しあげます。
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